ホリデイ・トレッキング・クラブ

Monthly Seminar

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回数 日時 発表者・題目・要旨  会場
第250回 2016年
9月24日(土)
15:00-17:00
夏期調査成果報告会
(上智大学アジア文化研究所との共催)
上智大学 四ツ谷キャンパス12号館
3階303教室
第249回
2016年
7月16日(土)
15:00-17:00
大橋康二(NPO法人アジア文化財協力協会理事長)
「カンボジア・ラオスの貿易陶磁器」
(NPO法人アジア文化財協力協会との合同講演会)
早稲田大学
戸山キャンパス
36号館382教室
第248回 2016年
6月11日(土)
18:00-20:00
石井龍太
「琉球諸島の近世近代集落調査-崎山村跡、底川村跡2015,16年度調査報告-」
早稲田大学
戸山キャンパス
36号館682教室
第247回  2016年
4月27日(水)
16:00-18:00
深山絵実梨
「海のシルクロード成立期の装身文化の変容-広西の事例から-」
早稲田大学
戸山キャンパス
36号館682教室
第246回  2016年
3月29日(火)
15:00-17:00
田畑幸嗣(早稲田大学)、杉山洋(奈良文化財研究所)、佐藤由似(奈良文化財研究所)
「カンボジア、ヴィール・スヴァイ窯の発掘調査」
早稲田大学
戸山キャンパス
32号館225教室
第245回  2016年
2月7日(日)
14:30-16:00
田中和彦(上智大学言語教育研究センター非常勤講師)
「考古学からみたマニラ」
横浜情報文化センター
7階小会議室
第244回 2015年
10月14日(水)
18:00-20:00
カンボジアにおける文化遺産保存活動に関するワークショップ
「地域史としての遺跡保存活動:世界遺産アンコールにおける試み」
(上智大学アジア文化研究所文化遺産研究会、上智大学アジア人材養成研究センターとの共催)

[ワークショップ概要]
地域の人々と共に進める遺跡保存活動とは何なのか。カンボジアのアンコール遺跡を事例として、経験・記憶の保存と共有および相互理解の重要性を提示し、具体的な取り組みを紹介します。

1.はじめに 丸井雅子(アジア文化研究所/総合グローバル学部)18:00-18:10
2.「文化遺産教育・普及活動」18:10-18:40
  ニム・ソティーブン(アジア文化研究所客員所員/上智大学非常勤講師)
3.「記憶・経験の継承:アンコール遺跡の語り部たち」18:40-19:30
  丸井雅子
4.「遺跡をめぐる昔がたり」19:30-19:50
  ピン・パクダイ(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士後期課程)
上智大学
四ツ谷キャンパス
中央図書館9階
(L-921)
第243回  2015年
10月10日(土)
15:00-17:00 
西本 真一(日本工業大学) 
「西洋古代建築とクメール建築との構法の比較」
SAの基礎研究グループ長として数年間にわたり、クメール建築の石造構法を古代エジプト・ギリシャ・ローマと比較する試みをおこなってきた。人間が石材を扱う上での共通点の他、相違点を指摘し、この20年間で日本隊が建築学的に果たした成果問題点、また今後の課題を併せて論じることとする。
早稲田大学
戸山キャンパス
36号館682教室
第242回 2015年
9月26日(土)
16:00-17:30 
[夏期調査報告会]

<報告1> 発表者:下田一太(筑波大学),田畑幸嗣(早稲田大学)
題目:『サンボー・プレイ・クック遺跡群における夏季調査概要』
概要:カンボジア,コンポン・トム州に位置するプレ・アンコール期の都城址「サンボー・プレイ・クック遺跡群」における以下3件の活動概要を報告したい。
1. 2015年3月より開始した都城地区中央に位置するマウンド遺構(M90)における発掘調査の経過報告
2. 2015年8月に実施したRobang Romeas寺院における発掘調査報告
3. 2015年8月に実施したカンボジア人若手育成事業の報告(国際交流基金による支援事業)

<報告2> 発表者:齋藤正憲(早稲田大学文学学術院非常勤講師)
題目:『インドネシア、カリマンタンの土器づくり』
概要:アジアの土器づくり民族誌に関心を抱く報告者はこれまでに、インドネシア、ジャワ島ならびにスマトラ島においてフィールドワークを実施してきた。インドネシアの土器づくりの全貌を把握すべく、2015年8月、カリマンタン島における現地調査を計画した。その成果について、報告したい。

<報告3> 発表者:片岡修(関西外国語大学・国際言語学部)、Richard K. Olmo (現Historic Preservation Office)
題目:『グアム島アガ・トンガン遺跡第2次調査の成果と課題』
概要:3月の試掘調査成果に基づき、今夏グアム島最南端のアガ・トンガン遺跡の第2次発掘調査を実施した。本発表では、その調査の経緯や目的や成果や課題について紹介させていただきたい。
早稲田大学
戸山キャンパス
36号館682教室
第241回  2015年
7月25日(土)
15:00-17:00
坂井 隆(国立台湾大学芸術史研究所)
「世界文化遺産は誰のものか-東南アジアを中心とする登錄の経緯等について-」
 ユネスコの世界文化遺産制度は「人類共通の遺産」というモットーのもとに生まれ、ボロブドゥールの修復など東南アジアはその成立に貢献した国際協力事業が実施された地域である。しかしプレアビヒアの登録を契機にカンボジアとタイの間で数回の銃撃戦が起き、少なくない犠牲者が出たことは記憶に新しい。これは過去と現在の国境不一致が文化遺産帰属問題に発展したものだが、同様の問題は北朝鮮と中国の間で起きた高句麗遺産の登錄過程でも見られる。
 一方、日本に併合された琉球王国の首里城跡は日本の世界遺産として登錄されたが、その破壊の経緯から考えても他の日本の世界文化遺産とは同列に扱えないものである。似た例は、ベトナムに併合されたチャンパ王国の聖地ミソンがある。同時期の登錄となったホイアンとは異なった登錄経緯があるだけでなく、ベトナム政府はベトナム戦争に関する「負の遺産」としての公開効果も考えていた。世界遺産制度はあくまで遺産条約を批准したユネスコ加盟国・地域のみが、申請権を持っている。そのため申請国と本来的な遺産建設者の間で齟齬があることは少なくなく、特に植民地支配者の建設した遺産をどのようにかんがえるかでは、フィリピンの世界遺産バロック教会群とインドのシヴァージー・ターミナスでは異なった状態が指摘できる。
 以上の例をもとに、破壊や修復というハード問題ではなく、登錄申請経緯より世界文化遺産を見つめ直し、「人類共通の遺産」が誰のものなのかを考えたい。
早稲田大学
戸山キャンパス
36号館682教室